カメの飼い方

食事について

エサは1日1回が基本

エサは1日1回が基本です。成長期の子ガメのうちは多めに与え、2~3年たって大人になれば、食べ残しがない程度の量を与えるようにしてください。エサの量や食欲、食べ方には個体差があるので、食欲の具合はどうか、偏食はないか、普段から注意して観察するようにしてください。また、リクガメでは飲み水、水棲ガメでは水槽内の水が汚れていると飲まなくなり、水中にいても脱水症状を起こして病気にかかる場合がありますので、常に清潔な状態に保つようにしてください。

環境について

気温と水温の管理

カメは周囲の温度に合わせて体温を変化させます。四季を通じて水温と温度に気を使い、暑い夏と寒い冬だけではなく、寒暖差のある春と秋も含めて適切な温度調整を行うようにしてください。温度が高過ぎるとバテてしまい、低過ぎると代謝が悪くなり、エサを食べなくなったり、動きが鈍くなったりします。ただし、在来種のカメは日本の気候に順応しているので、気温や水温を気にすることなく飼育することが可能です。

飼育環境を出身地域に近い気候風土に近づける

出身地域によって快適な温度・湿度が異なるため、飼育環境を出身地域に近い気候風土に近づけるようにしてください。例えば熱帯地域のリクガメであれば、温度30℃程度、湿度70~80℃程度が至適温度・湿度となります。

自然に近い環境作り

水槽内にはカメが登れる程度の大きさの平たい石を置き、甲羅が隠れる程度の深さの水を入れてあげてください。また、直射日光を避けることができる、一部に日陰の場所を作ってください。光を浴びることにより、体温を調節して食欲と免疫力を高めます。