カメの病気・Q&A

カメの病気・Q&A

一般的にカメは丈夫な体を持っており、長生きすると言われていますが、飼育環境が悪ければ病気にかかることもあります。

また、出身地域によって快適な温度・湿度が異なるため、飼育環境を出身地域に近い気候風土に近づけることも大切です。
カメの異変は察知しにくいので、飼い主様が普段から注意深く様子を観察する必要があります。

致命的な病気から守るためにも、常日頃から健康チェックを欠かさないようにしてください。

カメの主な病気

一般的にカメは丈夫な体を持っており、長生きすると言われていますが、飼育環境が悪ければ病気にかかることもあります。また、出身地域によって快適な温度・湿度が異なるため、飼育環境を出身地域に近い気候風土に近づけることも大切です。カメの異変は察知しにくいので、飼い主様が普段から注意深く様子を観察する必要があります。致命的な病気から守るためにも、常日頃から健康チェックを欠かさないようにしてください。

食欲不振

症状

エサを食べなくなる原因の1つに、水温があります。出身地域によっても異なりますが、カメの適温は一般的に25~30℃程度です。水温が低く体温が低下するとエサを消化することができなくなり、食欲も低下することになります。

予防

ヒーターなどを使って、水温を25~30℃程度の適温に保つようにしてください。

消化器系の病気

症状

消化器系の病気にかかると、エサをあまり食べなくなり、下痢の症状がみられるようになります。カメの消化器系の病気は腸炎が多いので、エサを与える時には腐っていないか確認してください。

予防

ご自宅でできる治療方法として、一度絶食した後、エサを少しずつ与えるというものがあります。納豆菌や乳酸菌が入ったエサなど、消化の良いものを与えるようにしてください。

尿路結石

症状

カメは尿路結石ができやすく、特にリクガメに多くみられます。原因としては、脱水による水分不足や下痢、過剰なたんぱく質の摂取などが考えられます。主な症状として、いきみ、排泄部周辺が常に尿で濡れている、食欲低下などが挙げられます。

予防

甲羅で結石がわかりにくいため、エサの与え方に注意しながら排泄物を観察し、早期発見に努めるようにしてください。また、定期的に動物病院で健康診断を受けることで、早期発見・早期治療をはかることができるようになります。

皮膚病(水カビ病)

症状

クサガメなどによくみられる病気で、甲羅や皮膚に水カビが生えます。皮膚に水カビが生えた場合、首のまわりや手足の付け根などに白くて毛のようなカビがみられるようになり、症状が悪化すると皮膚がただれて炎症を起こすことがあり、最悪の場合、命に関わる危険性もあります。甲羅に水カビが生えた場合には、甲羅に艶がなくなり、著しい乾燥状態となります。

予防

小まめに水を入れ替えるなど、水槽内を清潔な状態に保つことで水カビの繁殖を防止することができます。そのほか、日光浴やストレスの軽減(複数飼いをしないなど)も水カビ症の予防に効果的です。

甲羅が割れる

症状

落下事故や犬に噛まれるなどして、甲羅が割れたり欠けたりした場合、損傷が小さければそのままでも問題ありませんが、出血がある時には感染症を併発することがあるので、ウェットティッシュで傷口を隠し、水につけないようにしてください。

予防

損傷がひどい場合には、割れ目を保護して隙間を埋めるなどの外科的処置が必要となる場合がありますので、すぐに獣医師にご相談ください。重症の場合でも適切な治療により治癒をはかることは可能ですので、決して諦めないようにしてください。

卵詰まり

症状

雌のカメの元気がなくなり、食欲が低下した時などは卵詰まりを疑う必要があります。卵詰まりは抱卵前のカルシウム不足、産卵に適した場所がない、肥満、痩せすぎなどが原因で起こります。単独で飼育している場合でも、無精卵を産卵する場合がありますので、他に元気消失や食欲低下を引き起こす原因が見当たらない場合には、卵詰まりを疑ってみるべきでしょう。季節としては、梅雨期の6~7月が多い傾向が見られます。

予防

水槽内に産卵に適した場所がない場合には、産卵床を設けるようにしてください。それでも解消されない場合には、動物病院での治療が必要となります。

カメのQ&A

カメを連れて散歩に出かけることはできますか?

日光浴をさせるために、庭に放したり、公園や河原に連れていったりすることはできますが、目を離さないように注意してください。カメの足は速く、見張っていないと逃げられてしまう場合があります。また、散歩をさせた時に雑草などを食べることがありますが、野草の中には有害なものもあるため注意が必要です。

ミドリガメとクサガメの同居は可能ですか?

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とクサガメを一緒に飼うと、気性の荒いミシシッピアカミミガメにエサを取られてクサガメが弱ってしまいます。複数飼いする場合には同品種が原則ですが、個体同士の相性もありますので、一概に言うことはできません。

カメの日光浴で注意することはありますか?

長時間の日光浴は必要ありませんので、2~3時間程度にとどめるようにしてください。また、直射日光は避けてください。特に夏場の直射日光は危険ですので、カメが隠れられる日陰を作って外に出すようにしてください。ガラス越しの日光浴は水槽の温度が上がり過ぎたり、紫外線をさえぎったりするのでよくありません。